紀州道成寺続きです。
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パンフレット

月光菩薩国宝

日光菩薩国宝
道成寺の七不思議
3 三重の塔の不思議
三重の塔の心柱に妙見神社の御神木が使われています。
この塔には特徴があり、一、二階の屋根は平行垂木(へいこうだるき)で、三階は扇垂木(おうぎだるき)で支えられています。
平行垂木は一般的な工法で、扇垂木は美しい反面、一本一本の垂木の形が違う、複雑な工法です。
これについて、不思議な民話が残っています。
三重塔を再建していた棟梁が、二階まで組み上げて、下に降りて休憩していた時に巡礼が通りかかり、「、扇垂木の方がもっと美しい塔にできる」と言われました。
棟梁は、三階を扇垂木にしました。
そうしたら三階の見映えが良くなりました。
「一階も二階も扇垂木こうしとけば良かった。」と後悔して、完成後に、三階から鋭いノミを口にくわえて飛び降り自殺をしてしいました。
昔の人は命懸けで仕事をしていたんですね。
いくつかの本にも載っている民話ですが、ノミではなくて晩酌が過ぎて「飲み」過ぎで命を落としたという説もあります。
4 鐘楼跡に入相桜(いりあいざくら)の不思議
道成寺では、昭和50年代に境内の発掘調査が行われ、法隆寺を左右逆にした伽藍配置であったことがわかりました。
推測された道成寺の鐘楼跡には大きな桜が植えられていました。
古今和歌集に能因法師の和歌があります。
山里の 春の夕暮れ 来て見れば 入相の鐘に 花ぞ散りける
お寺の鐘は、日の出と日没のころに六つずつ打つことが多いようです。
このうち夕方の鐘は、日の入り合い時に打たれるので「入相の鐘」(いりあいのかね)と呼ばれます。
道成寺では、いつの時代か釣鐘がなくなり、鐘楼の跡を踏み荒らさないように桜が一本植えられたのではないでしょうか。
夕方になり、「ああ、本当なら入相の鐘を打たねばならないのに」と思いながら見上げるうちに、その桜はいつしか入相桜とよばれるようになりました。
入相桜は県の天然記念物でしたが台風で折れ天然記念物指定解除されました。
そのとき焼けた土が見つかりました。それが道成寺の初代鐘楼趾説です。
いまはおれたさくらのねもとから芽が出て昔のような大きな桜になっています。
道成寺の7不思議の3と4でした。
道成寺本尊の千手観音様の脇侍が日光月光菩薩でこれも不思議じゃないかと思います。
普通は日光月光菩薩の本尊は薬師如来です。
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