舎利弗 釈迦の十大弟子の一人
お早うございます。いつもご訪問ありがとうございます。
今日の絵は舎利弗です。
般若心経には舎利子の名前で出ています。
お釈迦様が舎利子に説かれた般若の心が般若心経です。
この場にいるのは2人だけではありません。
たくさんの人が集まっています。
大般若経を読むのは大変です。だから転読と言って経巻を転がして読んだことにしました。
大般若経を本当に読もうと思えば何日かかるかわかりません。
それで般若心経が説かれたのです。
だから般若心経は経典の最初の部分は省略されています。
普通は経典の最初に仏説○○経、如是我聞(にょぜがもん)から始まって.どこで説法されたかどんな人が集まっていたか何人ぐらい集まっていたのかが書かれています。
般若心経は「 知恵第一 」 の舎利弗さんに代表して聞いてもらってますけど、本当はみんなで聞いたんです。
大般若経の心を1枚の経に表したのが般若心経です。

舎利子像 奈良時代 興福寺

舎利子像 平安時代 清凉寺

舎利子像 鎌倉時代 千本釈迦堂
みんな表情が違います。舎利子さんを見た人はいませんから想像で造像します。
興福寺の舎利子は奈良時代で一番古いです。
何か仏像や仏画を見て作ったと思います。
清凉寺の舎利子は平安時代です。
これを造った仏師は興福寺の舎利子をみたことがあるかもしれません。
千本釈迦堂の舎利子は鎌倉時代の造像です。
これを造った仏師は両方の舎利子を見ているかもしれません。
もちろんその時代にはもっとたくさん舎利弗像があったと思われます。
全て中国や日本風です。釈迦の時代には形式化した袈裟をつけたり袖のある着物を着ていることはありません。
また偏袒右肩(へんだんうけん)と言って右肩を出してつけます。
これは仏に対して畏敬の念を表すつけ方です。
今日の迷画 背景がカンディンスキーのような菩薩と観世音菩薩です。

背景がカンディンスキーのような菩薩

観世音菩薩
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