道明寺 国宝の十一面観音菩薩立像
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今日の絵は道明寺十一面観音さまです。
菅原道真公ゆかりの道明寺です。


道明寺略縁起
蓮土山、道明寺は土師氏の氏寺として、7世紀中葉に建立された土師寺です。
平安時代には、土師氏を祖先とする菅原道真公の伯母覚寿尼が土師寺に住んでいたことから、道真公は度々当寺を訪れたことが伝えられています。
道真公が都を離れ太宰府へ赴かれる際、一夜の暇を許され当寺に立ち寄られ覚寿尼に別れを告げ、
「鳴けばこそ 別れも憂けれ 鳥の音の なからん里の あかつきもかな」
との御歌を残し、九州へ赴かれたと伝えられています。
道真公の死後、土師寺を道明寺に改称されました。道明寺は真言宗の尼寺です。
中世には、奈良西大寺の中興の祖叡尊と深いつながりをもつことが知られています。
『道明寺旧伽藍図』から、塔、金堂、講堂が南北に直線的に並ぶ四天王寺式の伽藍配置だったことがわかります。明治初年の神仏分離により天満宮と分かれて小さくなってしまいました。。
国宝の十一面観音菩薩立像

ご本尊の十一面観音菩薩立像は、像高1メートル、檜の一本造です。
表面は、彩色や漆箔にせず、頭髪、眼、唇等にわずかに絵具を挿しただけで、あとは木肌のまま仕上げた檀像彫刻です。
檀像とは、白檀のような香木を用いた彫像であり、香りを消滅させないために素地のまま仕上げているのが特徴です。
わが国では、香木の入手が容易ではありません。それで良質の檜材を用いて代用しています。
本像の製作年代は、道真公生存年代と推定されています。
均整のとれた美仏で昭和27年に国宝に指定されました。
秘仏ですが毎月18日と25日には、本尊を拝観できます。

観音様

不動明王

多聞天
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