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夢二の美人画2枚です

生ける屍大正中期
トルストイの戯曲、生ける屍を1917年明治座で島村抱月の脚色で松井須磨子を主演に上演されました。
この絵から受ける印象は夢二の女性関係です。
この頃夢二は誰と付き合い誰がモデルでしょうか?

秋のいこい 大正9年(1920)/紙本着色
鮮やかな黄色に紅葉したプラタナスに囲まれて、着物の女性は ベンチで途方にくれる様子です。
手には青い洋傘を持ち、 隣には大きな信玄袋が置いてあります。
中に何が入っているのでしょう。
おもちゃではありません。
生活苦から稼ぎに東京へ出てきた女。
でも東京も大変な不況です。
第一次世界大戦終結後の大不況の始まりです。
夢二が好んだ和の装いと洋を取り混ぜたスタイルには、大正時代の華やかさや美しさが表現されています。
青い洋傘は大戦の特需の象徴です。贅沢品です。
好況のあとは必ず不況がやってきます。女
は素足に下駄履き。着物は木綿の普段着、仕事が見つからず、晩秋の寒そうなベンチに腰をかけて途方に暮れる女です。
モデルはお葉です。
大不況前夜です。
米騒動など、庶民の苦しい生活を絵から感じます。
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