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神童寺山門

神童寺の仏像
蔵王権現像

蔵王権現像 本堂
蔵王権現は神仏習合思想のもと平安時代中期に成立しました。
その成立とあわせて金峯山で、蔵王権現は役行者が祈って出現させたものと考えられるようになりました。
役行者は奈良時代の人です。
実際には仏師が彫りました。
縁起の本尊にまつわる記述は、金剛山において成立したこの伝承に基づいたものです。
神童寺で蔵王権現が本尊とされた時期は、縁起の基本が成立したと考えられる鎌倉時代初期です。
現在の本尊蔵王権現像は、現在の本堂(重文)が再建された十五世紀初めごろ頃に再興されたものと思われます。 鐘楼へ向かう石段の途中の地蔵さん

一段高いところに鐘楼と収蔵庫があります
波切白不動尊 収蔵庫

波切白不動尊 波切白不動寄木造り、一六ニセンチ、平安時代後期、旧国宝、重要文化財
この不動明王像は、怒りの形相の中にもユーモラスな雰囲気をたたえています。
この不動尊は、頭の巻き毛が小さくて螺髪みたいです。
弁髪を垂らしていません。
両目はともに見開いており、ロは上歯で下唇をかみ、上半身は裸です。
このようなお姿の不動明王は、園城寺(大津市三井寺)の「黄不動」です。
特異なお姿の霊験あらたかな不動明王です。
神童寺縁起には、この不動明王像は智証大師円珍が中国の唐から帰朝の際に霊験のあった波切白不動であると伝えられています。
この姿の不動明王は普通は黄不動ですが、神童寺の像は縁起に伝えるように肉身部が白く彩色されています。
背景はいわゆる板光背で、室生寺金堂の諸像をはじめ平安時代に造立された大和地方の仏像に多く採用された形式です。
また光背も白く塗られています。
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